第233号 赤い誘惑

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苺が旬を迎えています。
スーパーで見かけるとつい手に取ってしまうので、この時期、我が家の冷蔵庫の中はいつも甘い香りがたちこめています。

どうして苺はこんなにも愛らしいのか。
赤くてツヤツヤした実と、上にちょこんと乗った葉のコントラスト。
この赤と緑の組み合わせが、私たちの心を惹きつけるポイントのような気がします。

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第232号 チューリップの魅力

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まだまだ寒い日も多く、春が待ち遠しいこの頃。

花の市場は一足先に、春の花がたくさん並んでいます。
色とりどりのスイトピー、香りの良いヒヤシンス、ふんわりと長く咲き続けるラナンキュラス、アネモネやポピー。

中でもチューリップの存在感は大きく、本当にたくさんの品種が市場に並びます。可愛らしくもあり、また正反対の妖艶さもあり、色も姿も様々で、どれを買おうか悩むのも楽しいひとときです。

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第231回 千里の道も一歩から

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大きな天災で始まった2024年。
能登半島地震による被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。

花を通して、関わって下さった方の気持ちが安らいだり、元気が出たり。
今年もそんな仕事を積み重ねられたらと思います。

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第230回 大晦日の朝に

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2023年の大晦日。
四季旅人通信を書くため、大晦日の朝は一年を振り返りつつパソコンに向かうのが恒例となりました。

今年も北海道から沖縄まで多くの方からお花のご注文を頂き、沢山の商品を作らせて頂きました。ひとつひとつのオーダーに向き合い、想像力を働かせて商品をご用意するのは毎回緊張感を伴いますが、大切なご依頼を任せて頂ける幸せを感じながら過ごした1年でした。

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第229号 頼もしい二人

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有難いことに少しずつ仕事が増え、子供も成長したもののまだ手がかかり、自分の時間を十分に取れなくなったここ数年。
時々、大きな不安が心を占めるようになりました。

今はこうやって元気に仕事ができているけど、これからもずっと続くとは限らない。
病気になったり、ケガをすることもあるかもしれないし、むしろ今まで元気に仕事を続けてこれたことの方が奇跡なのではないか・・・

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第228号 視点を変えてみる

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同じことを繰り返す日々の中で、モチベーションを維持することがいかに難しいか。
順調でない時は、その状況から脱却するよう努めるものですが、一転安定してくると一般的に人は挑戦を避け、守りに入る。

これは仕事に限ったことではなく、家庭生活でも学業でも恋愛でも、全てにおいて言えることではないかと思います。

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第227号 親子三代 花嗜好

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実家の小さな庭に、今年も「おばあちゃんの花」が咲きました。

ホームセンターの片隅で、枯れて今にも処分されそうだったその花を、祖母が買って庭に植えてから、今年で約30年経ちます。
祖母はずっと前に亡くなりましたが、その花は立派に成長し、今でも毎年可愛い花を咲かせてくれます。

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第226号 脇役の重要性

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花を買って部屋に飾る習慣のある方、花教室に通っていらっしゃる方は、皆さん花瓶をお持ちの事と思います。

そして、その花や空間にあう花瓶を選ぶ楽しみも、きっとご存じの事と思います。

花瓶ひとつで花を活かすことも、またその反対もあり得る。
だから花と花器を組み合わせて上手く飾ることが出来た時は、とても嬉しいです。

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第225号 小さな庭から夏の恵み

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いよいよ今年も本格的な夏がやってきました。

梅雨入り前に、なんとか滑り込みで完成させた我が家の小さな庭の木々は、かなり成長はしたものの、この暑さで少しぐったりしているようにも見えます。

ホースリールに溜まった水は熱湯のように暑く、しばらく水を出して水温が下がったことを確認してから散水しようと手で水を受けるも、冷たい水はいつまで待っても出てくることはなく、途中であきらめて生ぬるい水を庭に撒いています。

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第224号 食卓の救世主

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好きな食べ物は?と聞かれたら、今でも迷わずに「焼肉」と答えます。

同世代の友人たちが「焼肉なんて脂っこくてムリ」と次々と白旗を掲げる中、私は高校生の頃から一貫して、ずっと焼肉が大好きです。

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