第201号 怠惰なのか鍛錬か

丸1日好きなことをして過ごして良いとされたら、何をして過ごしますか?

私の場合、まず起床後に布団から出ません。

そのまま枕元のスマホを手にとって、今日のニュースをざっとチェックした後、昨晩の就寝前の読書の続きを始めるでしょう。
そして読書に疲れて眠くなったら、スマホをまた枕元に置いて眠る。
食事とお手洗いに行くことを除けば、おそらく一日この繰り返しになると思います。

恥ずかしながら、つくづく怠惰な人間です。

最近は本屋に行くことがほとんどなくなりました。
もっぱら電子書籍サイトのKindleを利用し、読みたい本をすぐにその場で読める快感に浸っています。
少し前まで「本はやっぱり紙でないと」「電子書籍は読みにくいのでは?」と思っていましたが、実際に収納場所も限られているし、読み終えた本がある程度まとまったタイミングで古本屋に運ぶことも面倒で、本の管理に多少なりともストレスを感じていました。

試しに一度Kindleを利用してみたら、その便利さにすっかりはまってしまいました。

読みたい本をすぐに読めるメリットはもちろんですが、それ以外にも電子書籍ならではの特徴として、読み終えるまでの時間が表示されることが大きな魅力だと思います。

読書スピードを計測し、最後まで読むのにかかる時間が常にページの下に表示されるのですが、これによって隙間時間を読書に充てることが増え、結果として読書量が増えました。

また私のスマホは小さくて比較的軽いので、片手でスマホを持ちながらページをめくることも容易で、文庫本を読むよりずっと楽な姿勢で読書に臨めます。

そのおかげで気軽に本を読めるようになって、より多ジャンルへ手を伸ばしやすくなりました。

最近では朝井リョウの「正欲」や「スペードの3」といった人気小説。
くまモンで有名な水野学氏のデザインに関する本、あとは心理学や脳科学、ビジネス関連の本。
海外文学の「古森の秘密」も面白かった!(こちらは電子書籍化されていません)

コロナ禍で行動が制限されている中、読書は一番気軽にリフレッシュできる貴重な時間となりました。
そして副産物として、単純に知識が増え、固定概念が覆され、心もちょっと強くなったような気がします。

私にとって読書は怠惰なようで、鍛錬でもある。
そんな言い訳をしながら、今日もゴロゴロと読書をしています。

(2021.6.30 こまつ)

我が家のCDと本の一部。地震が来たら危ない。