冬の間じっとしていたハーブが、春の日差しを浴びてイキイキと育ち始めました。
庭の片隅に置いておいたミントの鉢植えから新芽が顔を出し、セージやタイムも葉の数を増やし始め、ローズマリーも上へ向かってグンと背伸びをしています。

長時間加熱しても香りがとばないハーブを使った煮込み料理。

手で優しく葉をなでると爽やかな香りが周りに漂い、清々しい気持ちになります。

愛らしい花や葉の成長を見守る「育てる楽しみ」。
収穫してお風呂に入れたり、香り高いリースやポプリを作る「利用する楽しみ」。
そして、フレッシュな香りを料理に添える「味わう楽しみ」。
たくさんの楽しみを与えてくれるハーブの特徴を知れば知るほど、益々その魅力に引き込まれます。

なかでも、いつもの料理をワンランクアップさせてくれるフレッシュハーブは、もはや我が家には欠かせない存在になりました。

小さな鉢に寄せ植えにしておくと管理も簡単です。

例えば、鶏肉に塩コショウをふってオリーブオイルでソテーするだけの簡単な料理ですが、ここにローズマリーを一枝添えるだけでレストランのメイン料理のような一皿に。
またハンバーグの種にセージを刻んで入れれば、肉の臭みがなくなり、さらに奥深い味わいが増します。トマトにオリーブオイルと酢、塩コショウを混ぜ、刻んだバジルとニンニクを入れるだけのシンプルなサラダは、夏の我が家の定番メニューです。

白とグリーンでまとめた花束。バラが美しい季節です。

いずれも簡単に栽培できるハーブで、使いたい時に必要な分を収穫して利用できます。ほんの一枝で毎日の料理にまるで魔法をかけたような、素敵な一皿に変身します。

そんな「味わう楽しみ」をお伝えする講座が、来月三郷市の公共施設で開講されることになりました。収穫方法から利用法まで、初心者の方でも楽しく学べるハーブ料理教室で、私が講師を務めさせて頂きます。実際に皆さんで料理を作り、試食まで行う予定です。詳しくはこちらの主催者様ホームページをご覧ください。
うららかな春の一日、一緒に美味しいハーブを味わいましょう。

（2013.4.22　こまつ）