第128号 至福の時

炊き立ての新米、こんがり焼いた秋刀魚に大根おろし、里芋やごぼうをたっぷり入れた豚汁(味噌は自家製、だしは鰹節で)、これに青菜のお浸しでもあれば最高。秋になると、たびたび我が家の食卓に登場する献立です。

新聞に掲載されていたレシピを見て作ったギリシャ料理「ムサカ」。

新聞に掲載されていたレシピを見て作ったギリシャ料理「ムサカ」。

最近は、これに秋映(あきばえ)という黒みがかった大きなリンゴがデザートの定番となりつつあります。

最近ちょっと太ってしまったので、せめてヘルシーな和食をメインにしてカロリーダウンを狙うも、あまりに美味しすぎて今のところ全く減量の見込みがありません。

どうやら私は食に対する興味が人一倍強いらしく、新聞に掲載されている季節の料理レシピや、料理研究家のコラム(特に読売新聞のこぐれひでこさんの食悦画帳が好き)、テレビの料理番組もよく見ています。

最近読んだ食に関する本で一番おもしろかったのは、よしもとばななさんの「ごはんのことばかり100話とちょっと」。身近な食にまつわるエッセイ集で、行きつけのお店のことや、家族や気の合う人々と食卓を囲む幸せ、様々な国の味を大胆に楽しむ姿がエッセイとして綴られていて、すっかり引き込まれてしまいました。ここで紹介されたグリーンカレーの作り方は今や我が家の定番になるほど、影響を大きく受けていると思います。

一番左が秋映。酸味も甘みも強く、美味しいです。

一番左が秋映。酸味も甘みも強く、美味しいです。

さらに本の中で紹介されていた料理の本「修道院のレシピ」は思わず読みたくなって注文し、読み応えのあるこの本が、今は我が家の本棚の中にドンと鎮座しています。フランスの女子高生が将来、お嫁に行く時のために学ぶお料理の教科書とも言えるレシピ本で、簡単な前菜から伝統的なフランス料理まで、作り方が掲載されています。

これらの本を読みながら、頭の中で味を想像して、今日の冷蔵庫にあるものでこれは作れるかな・・・明日スーパーで食材を買い足してこよう・・・などと考えている時間が至福の時。
やっぱり我慢はできない。ダイエットは秋が終わってから始めることにします。

 旬のダリアを使った誕生日お祝いのアレンジメント。


旬のダリアを使った誕生日お祝いのアレンジメント。

(2014.10.27 こまつ)