第216号 よみがえる愛用品

衣替えの時期は、手持ちの服を客観的に見直す機会でもあります。

古びて清潔感に欠けるものは、潮時とみて手放すことも大切なことですが、リメイクすればよみがえるものもあり、私はその作業が好きです。

先日、トートバッグを染色しました。
10年くらい前にセレクトショップで購入したフランス製のバッグで気に入っていましたが、うっかり西日の当たる場所に吊るしていたせいでブラウンカラーが部分的に色褪せて、野暮ったい雰囲気になっていました。

元の色に似た染料を購入し、染色したらあっと言う間に息を吹き返したトートバッグ。
染料と保持剤の700円程度で、とても綺麗によみがえりました。
自分で手を加えた事で愛着も倍増し、これでまた出番が増えそうです。

他にも色褪せたズボンやTシャツを染色したり、袖幅と身幅の大きいシャツに手を加えてジャストサイズに直しました。

シャツを裏返して両サイドの袖口から裾までL字型にミシンで縫うだけ。不要な部分はピンキングばさみでカットして終了。
雑ですが自分で着るなら十分かと思います。

気に入ったデザインだけど色褪せだけが気になる、サイズがちょっとだけ合わない等、意外と簡単にクリアできるのです。

少し手を加えただけで見違えたように輝きを取り戻す品々。むしろ新品には醸し出せない味わい深さが魅力です。

(2022.9.30 こまつ)

染色前のバッグ。色褪せが気になります。
染色後。思ったより濃い色ですが気に入りました。