第184号 2019年のおわりに

今年最後のワークショップが昨日無事に終わりました。

年の瀬のお忙しい時期、決して便利とは言えない場所にある小さなアトリエに足をお運びくださいました皆様、本当にありがとうございました。

華やかな迎春の花を手に、「良いお年を」と挨拶を交わすと自然と背筋が伸びます。
キリッとした空気が周りを包む、私の大好きな景色です。

来年でフリーランスで花の仕事を始めて17年を迎えます。
試行錯誤の連続ですが、多くのお客さん、生徒さんに支えられ、励まされて、ここまで進んでくることができました。

花は想像以上にデリケートです。
良い状態を保てる温度は花によって違うし、つぼみが花開くスピードや水の吸い上げ方も違う。咲いたと思ったらすぐ散ってしまう花、ずっと咲いたままの花、咲き進むにつれて色が変わるものもあるし、少し高い湿度だと蒸れて枯れる花もある。

そしてこれらの特徴は、単に記憶するだけでは身につかないというか、実際に手にして使ってみないと覚えられないものです。

17年という歳月の中で、そういった花にまつわる知識や経験を少しずつでも積み重ねてくることができたのは、本当に幸せなことだと思います。
そして改めて、一筋縄ではいかない花の仕事が、私は好きなんだな、と実感しています。

2019年。
仕事を通して沢山の方々と言葉を交わし、感謝の気持ちでいっぱいになったり、感動したりして、日々を過ごすことが出来ました。
来年もまた学び、考え、皆様に喜んで頂ける仕事ができるよう、頑張ります。

今年も沢山のご愛顧をありがとうございました。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

(2019.12.31 こまつ)