第140号 優しくたくましく

先日、息子が無事に一歳の誕生日を迎えました。

正直に言えば、この一年はとても長く感じられました。
慣れない育児と仕事の両立に模索した一年。
そして、それ以上に子供の成長に感動し、今までの人生の中で一番たくさん笑った一年になったと思います。

小さく産まれた息子は、離乳食をモリモリ食べて、平均よりむしろ大きな身体になりました。
良く笑い、まだ言葉にならない言葉で私たちに何かを語りかけてきます。

誕生日の記念にスズランと黄房水仙の花冠を。

誕生日の記念にスズランと黄房水仙の花冠を。

 

その自然な愛らしい仕草を見ていると、今までの小さな迷いや悩みがスッと消え、思わず笑みがこぼれます。
無限の可能性を秘めた小さなエネルギーの塊が、私達を大きく励ましてくれているようにも思います。

彼がこれから生きていく世界はどんなだろう。
便利になったようで、様々なスピードが増し、見えずにいたものが見えるようになり、生きづらさを感じることが多い世の中になったような気がします。
きっとこれから、それはさらに加速していくでしょう。

まだケーキには早いお年頃。パンとヨーグルトで作ったケーキです。

まだケーキには早いお年頃。パンとヨーグルトで作ったケーキです。

そんな世界で生きていくために必要なことは、「優しさ」と「たくましさ」ではないかと思っています。
一見、相反するもののようではありますが、どちらも大切で欠けてはならないもの。
二つを持ち合わせることで、大きな相乗効果が生まれ、難しい世の中を自分のペースで渡り歩いて行けるように思います。

もうすぐ桜の花も満開になる頃。
繊細な四季の移ろいを感じられ、平和で幸せな国に産まれてきた君。
優しくたくましくあれ。

ご飯は手毬寿司のように。

ご飯は手毬寿司のように。

(2016.3.28 こまつ)