第21号 パリへの旅

前回の四季旅人通信でもお知らせしましたとおり、11月中旬から約1週間、花屋さんの視察のためにパリに行ってきました!

パリ市内でも最近人気のある「オベルカンフ」という、移民の多いディープな雰囲気の町に宿泊しました。リッチな旅より、その国の人々の本当の生活に出逢える旅が好きなので、地元の人の生活が見えるこの町は、なかなか興味深かったです。(ただし夜になると、裏道は危険な雰囲気がものすごく漂っていました・・・)

バスケットに柳を添えて巻きつけた花器です。中にセロファンを敷いて水がこぼれないようにしています。

バスケットに柳を添えて巻きつけた花器です。中にセロファンを敷いて水がこぼれないようにしています。

今回は花屋さん巡りだけでなく、モンパルナスという町にある花屋さんでパリスタイルのフラワーレッスンを受けることができ、非常に充実した時間を過ごす事が出来ました。
「パリスタイル」といえば、沢山の花をギュッと丸くまとめたブーケと、それにあわせて花器にも一工夫、手を加えたものが代表的です。

私達もまずは花器作りから初め、更に100本位の菊とマリーゴールドを束ね、直径40~50cmほどの大きなブーケを作りました。

とっても大きなブーケが完成。リンゴは姫リンゴでなく、八百屋さんに売っている大きさのものです。

とっても大きなブーケが完成。リンゴは姫リンゴでなく、八百屋さんに売っている大きさのものです。

重さもかなりあるので、途中からは花を下向きにして作らないと、腕が痛くなりプルプルと震えてくるほど。
最後にブーケと花器を組み合わせ、リンゴを飾って完成させました。

雰囲気のあるアトリエで素敵なブーケを作ることが出来て、とても良い刺激をもらうことができました。またレッスン中も様々な話を伺う事ができ、改めて花に対する自分の考えを問う、良い機会になったと思います。

花屋の店頭。さりげないディスプレイに思わず足が止まります。店内ではスタッフが大きなクリスマスリース作りに忙しそうでした。

花屋の店頭。さりげないディスプレイに思わず足が止まります。店内ではスタッフが大きなクリスマスリース作りに忙しそうでした。

底冷えする寒さのパリでしたが、花屋さんだけでなく、セーヌ川沿いにある園芸店を覗いたり、ビストロで美味しいポトフを食べたり、蚤の市や美術館に行ったり・・・と短い期間ながら、自由気ままに楽しんでくることが出来ました。
また、いくつかの思いがけない素敵な出会いにも恵まれました。

 

 

パリでは広場でよく市場(マルシェ)を見かけます。食べ物に紛れて花も比較的安く売られています。

パリでは広場でよく市場(マルシェ)を見かけます。食べ物に紛れて花も比較的安く売られています。

新しい発見や驚きに溢れる異国への旅が、また大好きになりました。

次回は絶対に直行便を使って、もっとのんびり楽しみたい!と既に次回の旅の企画を心の中で錬っています。
(今回は訳あって片道22時間の超ロングフライトでした!おかげで忍耐強くなりました。)

(2005/11/28 こまつ)