2011年が終わりを迎えようとしています。
深い悲しみと憤りを感じると同時に、普通の毎日がいかに貴重で幸せな事なのかを改めて考えさせられた1年でもありました。
毎年この時期は色々なところで出張講師のご依頼を頂き、クリスマスリースやアレンジの作り方教室を開講させて頂いています。先日は育児サークルのイベントでクリスマスアレンジ教室の講師をつとめさせて頂き、未就学のちびっ子とお母さんたち計20組がご参加下さいました。
賑やかなレッスンの後、その中のお母さんのひとりが「子供との生活の中で、花を活ける心のゆとりがなかったけど、やってみるとこんなに楽しいんですね。」と声をかけて下さいました。花を活ける楽しみを多くの人に伝えられたらいいなと思って、この仕事を始めた自分にとって、何気ないこの言葉は胸にじんと響きました。
完成した作品を抱えた、嬉しそうな生徒さん達の姿を拝見出来るのは、私の大きな喜びです。作品を作っている時だけでなく、作り終えて玄関や部屋に飾ったあとも、作品を見るたびに、あの教室に参加してよかったなあと思って頂けるようなレッスンができたら、と思っています。自分の関わった仕事が、そうやって人の心にあたたかい灯を燈せるような、じんわりと喜びを感じて頂けるようなものになるよう、精進したいと思います。
本年も沢山のご愛顧を賜り、ありがとうございました。仕事を通して沢山の素敵な出会いに恵まれた一年でした。
私自身が社会にどうしたら役立てるかを良く考え、来年も一歩前へ進めるよう頑張ります。2012年も四季旅人を何卒宜しくお願い致します。
(2011.12.22 こまつ)