第83号 いとおしい手

2011年が始まりました。
毎年1月は少しだけのんびりできていたような気もしますが、今回は嵐のように過ぎ去ってしまいました。複数の大きな仕事を同時進行で進めていたので、毎日がドタバタしており、この1カ月の記憶がほとんどありません。

イソップのクリーム。 左:携帯用 右:おうち用

イソップのクリーム。
左:携帯用 右:おうち用

先日お風呂に入った時に傷口がしみて、初めて手がボロボロになっている事に気が付きました。特に右手の親指と人差し指は、葉っぱの緑色の液がシワの1本1本に染み込んでいて、洗って落ちるようなレベルではありません。バラのトゲで出来た切り傷やあかぎれ、爪の間に入り込んだ汚れ。我ながら可哀そうな私の手!

でも、せっせと動いて沢山の物を作りだしたのは、まぎれもない私の右手。ネイルを施した美しい手ではなくとも、私はこの「働く自分の手」がいとおしいのです。

こちらが「ももの花」。クリーム自体もピンク色をしています。

こちらが「ももの花」。クリーム自体もピンク色をしています。

最近、「イソップ」というオーストラリアのハンドクリームを購入しました。ハンドクリームにしてはちょっと高価だけれど、パッケージが素敵。そして何より香りが抜群にいいのです。ラベンダー、ローズマリー、マンダリンのエッセンシャルオイルが配合された香りが、ゴワゴワの手を癒しながら、幸せな気分も与えてくれます。

お風呂上がりに、優しい香りに包まれながらハンドクリームを丁寧に塗る時間は、ドタバタな日常から、心身ともにリラックスする時間に切り替える、儀式のような時間です。

時々、自分でもハンドクリームを手作りします。

時々、自分でもハンドクリームを手作りします。

でも実は、最高潮に手が荒れた時に一番良く効くのは、「ももの花」というドラッグストアで手に入る安価なクリーム。イソップの対極にあるようなレトロなパッケージですが、手荒れの酷いここ数日はこちらが大活躍しています。

「手に生き方が現れる」と聞いた事があります。
どちらのクリームを使うにしても、今後も手を慈しむ心持ちを大切に過ごしたいと思っています。

(2011.1.28 こまつ)