秋が深まるにつれて、那須に行きたいな・・・という気持ちになりました。
ほんのり紅葉した山々に囲まれ、やわらかい日差しと少し冷たい風。そんな景色の中でコーヒーを飲みつつ読書ができたら、どんなに幸せだろうかと。
10月も終わりに近づいたある日、そんな夢のような時間を過ごすことができました。
那須インターを降りて那須街道を北上していくと、雰囲気のあるカフェがたくさんあります。
そのなかの一軒、最高のロケーションに佇むそのカフェは、シンプルで穏やかな空気に包まれていました。
美味しいコーヒーとケーキをゆっくり味わいながら、店内に置いてある本を読んでいる時、しみじみと「しあわせだなぁ」と感じることができました。
仕事でスケジュールがいっぱいになってくると、大好きな仕事をしているというのに、気がつくと私の眉間にはシワが寄っています。
「あのお宅の庭のデザインはどうしようか」とか「早めに見積書を作らないと!」とか、落ち着かなければいけないと分かっていながらも、気持ちが焦ってくるときがあります。そうすると、髪に付けたリンスを洗い流さないでお風呂から上がってしまったり、車で向かった目的地を通り過ぎてしまったり、先日はフラワーレッスンに向かう途中で、自分のはいている靴が「つっかけサンダル」だということに気がつき、慌てて引き返したりしました。
こういうときは、身体を休めるだけでなく、心もゆっくり休めることが大切だと思います。
秋の那須はそんな心の休養にぴったりの場所でした。優しく静かな自然の中で、たくさんのエネルギーをもらって帰ってきました。
眉間のシワをのばしつつ、朗らかな気持ちで、また仕事に向き合いたいと思っています。
(2006/10/30 こまつ)