一日一日が過ぎてゆくのがとても早いと感じます。
時間の経過と共に、自分の物の考え方や感じ方、価値観も随分変わったなと最近になって実感しています。
例えば時間の過ごしかたや、物の買いかた、生活に対する理想、本の読みかたまでも。
いずれにしても大切なのは「自分らしさ」なのだと思います。他と比較しない「自分らしさ」。でもこれは心が強くないと難しい。だから私は今もまだ模索の途中です。
「Simple Life with Flowers」が四季旅人のテーマです。
余分なものを持たず、自分らしさのある生活を楽しむこと。そしてそこに植物を添えることで、小さな幸せを感じ、生活がより魅力的になるのではないかと思うのです。
数年前は私も「必要のないもの」や「必要のないこと」をたくさん抱えて生活していた気がします。でもそれらを取り去って、「私は私なんだからいいんだよ」と心から思えたとき、身体も心も軽くなれるような気がしました。
春になってぐんぐん成長し、華やかな花を咲かせる植物がいる一方、その足元でひっそりと花を咲かせている植物もいます。その小さな植物を燦燦と日の当たる場所に移してあげたら、きっと枯れてしまうでしょう。
誰のためでもなく自分のために自分らしく生きている植物。「私は私なんだからいいんだよ」と教えてくれます。
小さくても偉大な、「人生の先生」です。
(2005/4/27こまつ)