風薫る5月の平日。
急に仕事がオフになったので、ドライブがてら上野公園にある東京都美術館にひとりで行ってきました。開催中の「デ・キリコ展」がよく聴くラジオでいつもお勧めされていたのでちょうど良いタイミングでした。
「四季旅人通信」カテゴリーアーカイブ
第234号 ハサミについて
引用
花屋の仕事道具と言えばハサミ。
花を切るための花ばさみと、ラッピング資材をカットする文具用ハサミの2種類を主に使い分けます。
性能や耐久性、また長く目にするものだからこそデザイン性も重視して選んでいます。
制作をスムーズに進めるために、使いやすいハサミは必要不可欠です。特に最近のラッピングペーパーは紙と見間違えるような薄いビニール製が多く、水をはじいてくれるのは有難いのですが、ハサミの刃がひっかかるとすぐに破れてしまうのです。
第233号 赤い誘惑
引用
苺が旬を迎えています。
スーパーで見かけるとつい手に取ってしまうので、この時期、我が家の冷蔵庫の中はいつも甘い香りがたちこめています。
どうして苺はこんなにも愛らしいのか。
赤くてツヤツヤした実と、上にちょこんと乗った葉のコントラスト。
この赤と緑の組み合わせが、私たちの心を惹きつけるポイントのような気がします。
第232号 チューリップの魅力
引用
まだまだ寒い日も多く、春が待ち遠しいこの頃。
花の市場は一足先に、春の花がたくさん並んでいます。
色とりどりのスイトピー、香りの良いヒヤシンス、ふんわりと長く咲き続けるラナンキュラス、アネモネやポピー。
中でもチューリップの存在感は大きく、本当にたくさんの品種が市場に並びます。可愛らしくもあり、また正反対の妖艶さもあり、色も姿も様々で、どれを買おうか悩むのも楽しいひとときです。
第231回 千里の道も一歩から
引用
大きな天災で始まった2024年。
能登半島地震による被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。
花を通して、関わって下さった方の気持ちが安らいだり、元気が出たり。
今年もそんな仕事を積み重ねられたらと思います。
第230回 大晦日の朝に
引用
2023年の大晦日。
四季旅人通信を書くため、大晦日の朝は一年を振り返りつつパソコンに向かうのが恒例となりました。
今年も北海道から沖縄まで多くの方からお花のご注文を頂き、沢山の商品を作らせて頂きました。ひとつひとつのオーダーに向き合い、想像力を働かせて商品をご用意するのは毎回緊張感を伴いますが、大切なご依頼を任せて頂ける幸せを感じながら過ごした1年でした。
続きを読む第229号 頼もしい二人
引用
有難いことに少しずつ仕事が増え、子供も成長したもののまだ手がかかり、自分の時間を十分に取れなくなったここ数年。
時々、大きな不安が心を占めるようになりました。
今はこうやって元気に仕事ができているけど、これからもずっと続くとは限らない。
病気になったり、ケガをすることもあるかもしれないし、むしろ今まで元気に仕事を続けてこれたことの方が奇跡なのではないか・・・
第228号 視点を変えてみる
引用
同じことを繰り返す日々の中で、モチベーションを維持することがいかに難しいか。
順調でない時は、その状況から脱却するよう努めるものですが、一転安定してくると一般的に人は挑戦を避け、守りに入る。
これは仕事に限ったことではなく、家庭生活でも学業でも恋愛でも、全てにおいて言えることではないかと思います。
第227号 親子三代 花嗜好
引用
実家の小さな庭に、今年も「おばあちゃんの花」が咲きました。
ホームセンターの片隅で、枯れて今にも処分されそうだったその花を、祖母が買って庭に植えてから、今年で約30年経ちます。
祖母はずっと前に亡くなりましたが、その花は立派に成長し、今でも毎年可愛い花を咲かせてくれます。
第226号 脇役の重要性
引用
花を買って部屋に飾る習慣のある方、花教室に通っていらっしゃる方は、皆さん花瓶をお持ちの事と思います。
そして、その花や空間にあう花瓶を選ぶ楽しみも、きっとご存じの事と思います。
花瓶ひとつで花を活かすことも、またその反対もあり得る。
だから花と花器を組み合わせて上手く飾ることが出来た時は、とても嬉しいです。