1年で最も過ごしやすく、美しい季節。
私自身が10月生まれということもあって、この時期が一番好きです。
最近はスーパーで里芋を買って煮物を作ったり、ご近所さんからいただいた大きなサツマイモでスイートポテトを作ったりと秋の味覚を堪能するのに大忙しです。
今年は実家でたくさんの柿が収穫できたそうで、ザルに山盛りの渋柿をわけてもらいました。
渋柿はよく熟すと渋が抜けて甘くなりますが、大量の柿が一度に熟しても食べるタイミングが難しいので、今年も干し柿を作りました。
へたを残して皮をむき、紐で結んだら、実の部分を熱湯にサッとくぐらせて下準備は完了。あとは風通しの良いところにぶら下げておけば、自然に水分と渋が抜けて甘い干し柿が完成します。
手作りならではの贅沢な食べ方だと思うのは、完全に乾燥する前のセミドライな状態で食べる干し柿ではないでしょうか。市販品では味わえない少しフレッシュさが残る柿は、トロッと濃厚で自然の甘みが凝縮されています。
実はもう少し時間が経って、これらの干し柿がたくさん完成したら作ってみたいレシピがあります。
複数の干し柿を開いて種を取り、それを並べて広げた上に棒状のバターをのせて、海苔巻きのようにくるりと巻いたもの。
それをよく冷やして、端からカットしていただくという、ちょっと背徳感すら感じるレシピです。
バターやチーズ等の乳製品が大好きな私にとって、これは何としても食べなくてはなりません。コレステロールは気になりますが、やはり旬の味覚ですから食べないわけにはいきません。
時折ふく秋風でゆらゆら揺れる柿をみながら、その美味しさに舌鼓をうつ日を待ちわびる毎日です。
(2025.10.30 こまつ)
