第250号 大人の学び 理想と現実

ひときわ暑い今年の夏。
いかがお過ごしですか。

外出しようにも暑すぎて、家の中で過ごす時間が多い1か月でした。
小学生の息子が夏休みの宿題に取り組む傍らで、ソファに寝転ぶのも気が引けるので、私も何か勉強をしようと仕舞い込んでいたフランス語のテキストを取り出してみました。

大学時代に第2外国語として履修していたフランス語ですが、学んでは忘れ、時が経ってまた学んでは忘れ・・・の繰り返し。
入門から初級あたりを長い年月をかけて永遠にループしている状態です。

勉強が嫌いだとボヤく息子に、「子供のうちは勉強の楽しさがわかりにくいよね。大人になると楽しめるんだけどね。」と偉そうに言っている自分が恥ずかしいやら、情けないやら。

ここはひとつ、もう一度真剣にフランス語を学び直してみようではないか。
せめて初級から抜け出し、字幕なしでフランス語の映画のストーリーがぼんやりとでもわかるくらいまでにはなろうでないか。そう家族に宣言し、新しいテキスト数冊と有料のフランス語学習アプリをいくつか購入してみました。

以前、他の資格勉強をした際にも感じたのですが、とにかく今は、昔と比べて格段に独学しやすい環境が整っています。優れた学習アプリも多いですし、わからないことはネット検索すればすぐに解決できる。YouTubeでは難解な文法を丁寧に説明してくれるだけでなく、勉強を継続させるためのモチベーションの保ち方や効率的な学習方法まで、事細かに解説してくれています。

語学の勉強は年単位で取り組むものだと思うので、今のやる気を緩やかにでも継続させていこうと思ってはいるのですが・・・
なんと驚くべきことに、たった10分のフランス語学習のYouTube動画を視聴中、私は居眠りをしました。

そんな姿を横目で冷静に見ている息子。
自ら宣言したことで、有言実行という重荷を背負うことになった私。
2025年、ヒヤリとした夏の一コマです。

(2025.8.31 こまつ)