気温が低い季節になり、ホッとしています。
ほとんどの生花は高い温度下に置くと早く開花して寿命が短くなるため、寒い冬の方が管理がしやすいのです。
そのため暖房の効いたお店や部屋に入ると「この気温では花が長持ちしないな」とか「このくらいならギリギリいけるな」と気温に対する花のもち具合を自然と考えてしまいます。
私自身も暖かすぎるより、ほんの少しだけ暖かい部屋の方が落ち着くという、すっかりそんな体質になってしまいました。
そしてこれから迎える大晦日では、除夜の鐘を聞きながらのんびりしようと毎年心に誓うのですが、いつもの就寝時間である夜9時過ぎには瞼が重くなります。
お風呂に入って温かい布団で寝たいので、結局いつもどおりのスケジュールで過ごし、9時過ぎには寝てしまいます。
もう夜更かしをして楽しんだ過去は遠い昔。
今は9時就寝、朝の4時台に起床という花屋リズムが体に染みついています。
そしてもうひとつ、同じ花屋さんだったらわかってくれるかもしれない小さなこだわり。
高野豆腐を水に入れて戻す時、大きめのボウルに入れてそっと浮かべてしまいます。
絶対に上から押したり、水をかけたりせず、高野豆腐が自然に水を吸って色が変わるまでそっとしておきます。
これは生花用の吸水スポンジに水を吸わせる時の鉄則なのです。
無理に押したり水をかけてしまうと、スポンジの外側は吸水しても内側が乾燥したままになり、使うことができません。
高野豆腐は本当はそんなことはないのですが、つい同じように慎重に扱ってしまう・・・
悲しき職業病ですね。
(2024.12.2 こまつ)
