ここ半年くらいの間、アトリエに置くための収納家具を探しています。
できることなら、どこかで実際に使われていたアンティーク家具が欲しくて、様々な古家具屋さんのホームページを見ていますが、まだ希望に合うものが見つかっていません。
サイズはもちろん、風合いやコンディションなど、全て希望にあうものを中古家具の中から見つけるのは至難の業です。待っていれば買えるものではない、まさに縁が必要な買い物です。
なぜわざわざ使い古した家具に高いお金を払って買うの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。新しいものの方が綺麗だし、壊れにくいのに…と思いますよね。
でも、実際にその家具をどこかで誰かが使い、その場所の空気を吸いつつ、人生の悲喜こもごもを傍らで見てきたと思うと、ちょっとワクワクしませんか。
そしてそれが何かのきっかけで売りに出され、また新しい持ち主の手に渡るという循環も、とても面白く思います。新品のピカピカではない、使い込まれた味わい深さも大きな魅力です。
今、アトリエにある高さのあるキャビネットは、昨年に古家具屋さんで見つけたものです。フランスで使われていたものだそうで一目惚れで購入を決めました。
扉は金具で留めるだけの簡単な作りで、使い勝手が決して良いとは言えませんが、とても気に入っています。
次の新しい出会いはいつになることやら。
気長に探していこうと思います。
(2024.6.29 こまつ)