「旬」って、とても良い響きの言葉だと思います。
花に限らず、最近は1年を通して出回る野菜や魚が増えていますが、できれば季節の物を買い求めたいと常々思っています。
5月は美味しいもののオンパレード。
グリーンピースやさやいんげん、ソラマメといった「豆」の味は濃厚だし、竹の子、山ウドやタラの芽、アスパラガスといった、いわゆる「新芽」を食す野菜もこの時期ならでは。
塩味をきかせたグリーンピースごはんを作ったり、ソラマメとすりおろしたパルミジャーノチーズをあわせたパスタを作ったり、どんなふうに食べようかとあれこれ考えるのも楽しいものです。
先日は新緑の美しさに目を細めているうちに「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」という山口素堂の句が頭の中をグルグルと回り、いてもたってもいれらなくなって初鰹を買いに行きました。たっぷりのネギと生姜を添えた鰹は脂がのっていて、とても美味しかったです。
高価なものという訳ではなく、旬のものを食べる贅沢。おうちで食べるごはんが何よりのごちそうなのだと、しみじみ思います。満腹になるとウトウト眠気がやってきますが、5月のそよ風を感じながら気ままに昼寝が出来たら、楽園にいるような気持ちです。
梅雨入りまであと少し。
この最高に気持ち良い季節を、まだまだ存分に楽しみたいと思います。
(2012.5.28 こまつ)