第167号 ささやかな贅沢

早々に梅雨が明け、例年にない早い夏のはじまり。
こんな暑い季節に花なんて、とおっしゃる方も多いでしょう。
でも暑さに強く、この時期ならではの魅力あふれる花が意外と多い季節でもあります。

一番のおすすめは、ひまわり。
オレンジ色の他、レモンイエローや茶色など、品種によって様々な表情を見せてくれます。
太陽に向かって元気に咲く花姿は、子供の頃からなじみ深く、多くの方に愛される花の一つです。

他にこの時期に活躍するのは熱帯地域の花々です。
アンスリュームやヘリコニア、ストレリチア等の妖艶でありながらポップな雰囲気は、少ない本数で活けても存在感があります。
もともと暑い地域の植物ですから、夏でも安心して飾って頂ける貴重な花材です。

そしてもう一つおすすめしたいのが白い花。
見た目の清涼感は抜群です。
葉物とあわせて飾ると上品で涼し気な印象になり、夏の暑さを忘れさせてくれること間違いありません。

「白」は私が一番好きな色。
花はもちろんですが、身の回りのものも白を選ぶことが多いです。

毎日使う食器も、タオルも白。
柄が入っていない純粋な白色のアイテムは飽きることなく、眺めるだけで心が満たされます。

この夏は寝具のカバー類もすべて新調し、白で統一したいと思っています。
3歳の息子が布団の上で麦茶をこぼす心配がありますが、夏は洗濯物がすぐに乾くという安心感もあります。

白い花を飾って、身の回りをさらに心地よく整える。
暑い夏を楽しく乗り切るための、ささやかな贅沢です。

我が家の食器の一部。

(2018.7.1 こまつ)