第161号 私のおまもり

11月下旬から年末にかけては花屋の繁忙期。
ちょうどインフルエンザや胃腸炎等の感染症の時期でもあり、代わりに仕事を頼める人がいない自分にとって、非常に緊張感のある季節でもあります。

また自分だけでなく、家族全員の体調も万全であることが大切で、この時期はいつも以上に心理的負担を大きく感じています。

体調管理の基本は食事と睡眠。
でも朝から晩まで大忙しで、食事の用意をするための時間と体力が残っていないことも・・・。
スーパーのお惣菜で済ませたいけれど、栄養が偏るのも気になります。

考えた結果、今年の冬は野菜たっぷりの味噌汁やスープを大きな鍋に常に作っておくようにしました。
根菜類に小松菜、豆腐などを入れた具だくさんのお味噌汁や、ジャガイモやピーマン、玉ねぎやベーコンを入れたトマトスープ。
この一皿で様々な種類の野菜とタンパク質がとれるボリュームある一品です。

あとはご飯さえあれば、帰宅後に魚を焼くだけとか、スーパーで買ったコロッケや唐揚げをお皿に乗せるだけで、食卓が完成します。
この食事のスタイルに今年の冬はどれだけ救われたことか。
心と体を守る、まさに私にとって「おまもり」のような存在のメニューでした。

そしてもう一つのおまもり。
それは、水仕事が多い私の手をしっかり守ってくれるシアバターです。
秋に近隣の公共施設で手作りハンドクリーム講座の講師を務め、残った材料のシアバターを久しぶりにそのまま使ったところ、その効果に改めて驚きました。

近年人気で愛用している方も多いと思いますが、シアの木から採れる植物性のバターのような油脂で、体温で溶けて馴染みます。
栄養価が高く、全身の肌から髪の毛に至るまで潤いを与えてくれる優等生です。

講座では植物油や精油と混ぜてハンドクリームを作りますが、シアバター単体で使うこともでき、今年の冬は市販のクリームの空き容器にこれを入れ、お風呂上りに全身に使用しています。
乾燥の気になる季節、私の肌を守ってくれる定番のおまもりのような存在となりました。

相変わらず忙しい1年でしたが、無事に年の瀬を迎えることができて安心しています。
今年は今まで以上にたくさんの素敵な出会いに恵まれた、とても幸せな一年でした。

良い仕事を重ね、皆さんに楽しさや幸せを感じて頂けるよう、これからも精進したいと思います。
本年もたくさんのご愛顧をありがとうございました。
2018年も四季旅人をよろしくお願いいたします。

(2017.12.31 こまつ)

具がたっぷり。

シアバターはお風呂上がりの手のひらで溶けます。