第152号 心に残る桜の景色

信号待ちの間、桜の樹を見上げてみたら、ほんの少しだけ花が咲いていました。
去年、一昨年はこの時期は既に満開だったような。
今年はまだ寒い日が多いためか、いつもよりゆっくり開花するようです。

2年前に見た桜。
自分の人生で、一番美しいと思った桜でした。

2年前の3月末に男の子を出産し、初めての入院生活。
病室の窓からは桜が見えず、看護師さんが「桜が綺麗よ」と教えて下さいました。
外の景色を想像する事しかできない中、一人の生徒さんが桜の写真を送って下さいました。

「今年はお花見ができないでしょうから、せめて写真を送りますね。」と優しい言葉が添えられた温かいメールでした。
とても嬉しくて、何度も画像を見返したのを覚えています。

産まれたての我が子とスタートした新しい生活。
喜びと戸惑いが入り混じる中、一枚の画像は気持ちをゆったりと解してくれました。

退院の日、桜はもう散ってしまって見れないのではないかと思っていましたが、一歩外に出てみたら一面のピンク色。
帰宅する車中から見た景色は、風に舞う桜の花弁が絵画のように美しく、本当に本当に美しかった。
忘れられない光景です。

それからあっという間の2年。
また今年も桜の季節がやってきました。

息子も2歳になり、この春から保育園に通うことになりました。
新しい生活に慣れるまでは親も子も大変でしょうが、桜の花に背中を押してもらって、また一歩ずつ頑張りたいと思います。

この先もずっと、笑顔で桜の花を見れますように。

(2017.3.30 こまつ)

花束にも桜をとりいれて。

毎週納品の花々。モクレンなど春の花をたっぷりと。

保育園には自転車で。子供用ヘルメットを購入しました。