第143号 インテリアコーディネートの仕事

いつも花のギフトをご注文下さっている会社の社長様から、先月突然連絡を頂きました。

「女性が寛いで集えるようなイメージの会議室」を作りたい。
スタッフで検討しているが、なかなか決まらずにいるので、アイデアを出してくれないか、とのこと。

私では役不足だと思いましたが、まずは現地を見学に行ってほしいとのお話を頂き、早速お邪魔することになりました。

場所は銀座の歌舞伎座近くの一等地。
会議室も程よい広さで、すでに設置されている照明器具やカーペットの色合いは、落ち着いた雰囲気でまとまっていました。

そして何より印象的だったのは、出迎えて下さった女性スタッフの皆さんが明るく丁寧な対応だったということ。
いくつかの言葉のやり取りから、素敵な空間を作りたいという強い気持ちが伝わってきました。

そんなスタッフの皆さんと一緒に、この一室を作り上げたらきっと良いものができるのでは・・・。
帰りの電車の中で、あれこれとイメージするうちに、私自身もすっかり気持ちが高まってきました。

窓が一つもないビルの一室の会議室。
そこに植物の瑞々しさと、木のもつ温かみをプラスしたら、無機質な印象が大きく変わるのではないか。
金属のパーテーションの壁に木の板を貼り、飾り棚を設けたらどうだろう。
机は古材の天板にアイアンの脚をつけたものが合うかもしれない。
最近行ったカフェで見かけたような電球を吊るしたら、良いアクセントになるかも。

もともとインテリアやDIYが好きな自分にとって、イメージを膨らませるのはとても楽しい時間でした。
その後、設計の仕事をしている夫に聞いて、工事や材料の予算を算出し、今回のプランが出来上がりました。

今回のプロジェクトの大きなポイントはDIYをたっぷり取り入れているということ。
力が必要だったり、緻密な作業はプロの手をお借りしていますが、それ以外は会議室スタッフの方々と私で作り上げました。
慣れない分、時間がかかったり、仕上がりにバラつきがある部分もありますが、それもまた一つの魅力になっているような気がします。

自分たちで作り上げたものは愛着もひとしおで、お客様に自信をもってPRできますし、今後メンテナスが必要な時も作業がしやすいのがメリットと言えます。

銀座のビルの中に、皆の想いがこもった素敵な空間が生まれました。
お近くにお勤めの皆さま、是非ご利用ください。

(2016.6.18  こまつ)

施工前

施工前の会議室

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プランのスケッチです

完成写真3

施工後:家具も統一感をもたせて

完成写真1

施工後:木の温もりが感じられる室内になりました

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施工後:フレームや植物が良いアクセントになっています