第68号 秋の宴

今月の中旬、無事に結婚式を終えました。

今までたくさんの花嫁さんにウエディングブーケを作ってきましたが、自分のためのブーケは白い「アバランチェ」という大輪のバラを数本束ねただけの、最もシンプルなブーケになりました。

制作時間は約3分程度。結婚式前日は時間がなかったため、このブーケにせざるを得なかったのですが、結果的には自分が一番好きなスタイルになりました。

白いバラを束ねただけのシンプルなブーケ

白いバラを束ねただけのシンプルなブーケ

また、度々仕事でお世話になっているレストランをお借りしての式だったので、会場装花も全部自分で制作&セッティングをしました。たくさんの花を用意して飾りつけるのは重労働ですが、どんなに簡単なアレンジだとしても全部自分で用意をしたいと思い、式の3日前から準備が始まりました。

お客様から注文を受けてウエディングフラワーの準備をする際には、1か月程前から打ち合わせをし、全体の色合いや花の種類を細かく決めていきますが、自分のものとなれば暢気なもの。仕入れ当日に、市場で質の良い花を見つけ、それを

メインテーブルはシックな赤色のダリアをメインに。

メインテーブルはシックな赤色のダリアをメインに。

ベースにその場で他の花材の組み合わせを考えるという、行き当たりばったりな買い付け。セッティングは数名にお手伝い依頼をしていましたが、制作は全部自分ひとりでやる予定だったので、黙々と花に向かうこと1日。

さすがに結婚式そのものの準備をしながらの会場装花は大変でしたが、思い通りの秋らしい落ち着いた雰囲気に仕上げることができ、準備段階も含め、とても楽しい貴重なひと時でした。

 

また本当の意味で、初めて花嫁さんの立場に立ってウエディングフラワーを考えることができたのは、今後の仕事において、とても有意義な経験になりました。

ゲストテーブルは秋色の花と、栗などの実をちりばめて。

ゲストテーブルは秋色の花と、栗などの実をちりばめて。

ぼくも結婚の証人(証犬?)になりました。ケンタ

ぼくも結婚の証人(証犬?)になりました。

式当日は、たくさんの方にお祝いして頂き、本当に幸せな気持ちでいっぱいでした。これからもこれらの経験を生かし、多くの人に喜ばれる仕事を積み重ねていきたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

(2009/10/28 こまつ)