第64号 父について

子供の頃、ラムネ飲料の形をしたプラスチックケースに入った「ラムネ菓子」をズボンのポケットから出し、一番高いアスレチックのタワーの上で、それを食べるのが楽しみでした。下界を見下ろしながら食べるラムネの美味しいことと言ったら!子供の頃の父との思い出を頭に巡らすと、このラムネの味が最初に思い浮かびます。

長いものに巻かれるタイプです。ケンタ

長いものに巻かれるタイプです。ケンタ

子煩悩の父は、毎週末いろんな場所に私と妹を連れて行ってくれました。

隣町のアスレチック場や、大きなプール施設、珍しい遊具のある公園など、家から車でしか行けないような楽しい場所に連れて行ってくれる父は、自慢の父でした。

2定年後は、私の仕事を一番近くで手伝ってくれる「第一アシスタント」として現在も大活躍。さすがに花を活ける事はできませんが、大量のバスケットに花の吸水スポンジをセットしたり、引き揚げてきた枯れた花の処理をしたり、時に一緒に庭仕事に行って木を抜いたり・・・と、なくてはならない存在に。もともと手先が器用で、作業も丁寧なので、仕事を頼む私も安心してお願いしています。

ウエディングブーケの仕事は、私自身も幸せな気分に。

ウエディングブーケの仕事は、私自身も幸せな気分に。

見た目は強面で、ぶっきらぼうな物言いですが、本当はシャイで優しく、ユーモアに溢れた父です。近い存在な分、言いたいことを言い合って喧嘩になることも多々ありますが、二人で仕事に出かけた時の事を「あの時のあの仕事は大変だったよね~」と、共通の思い出として語り合える仕事仲間でもあります。

元気になるヒマワリのアレンジメント。

元気になるヒマワリのアレンジメント。

女性3:男性1と、女性の権力が大きい我が家ですが、ケンタ(犬・オス)を味方につけつつ、体調に気をつけて、これからも明るく元気でいて欲しいと心から願っています。

(2009/6/29 こまつ)