2006年も残すところあと僅かになりました。
この「四季旅人通信」も気がつけば既に30回を超え、思いがけない方から「毎月のコラム、楽 しみに見てるよ。」と声をかけて頂く機会も増えました。果てはスペインから、感想をメールで送ってくれる友人もいますので、もう少しきちんと書かねば・・・と思いつつ月末になると慌てている自分を反省しているこの頃です。
先日、私が小学生の時の担任の先生に約20年振りに偶然再会し、その後、改めてゆっくりお話する機会を頂きました。
小学校を卒業してから今までのことを色々と話しているうち、 私は改めて今の自分を見つめなおす機会を得ることができました。
恥ずかしいことに、この仕事を始める前まで、私は自分の人生と正面から本気で向き合うこ とが無かったような気がします。 周囲からはみ出さないように、進学し、就職し、忙しくても それなりに毎日楽しい生活を送っていました。
ただ、途中で体調を崩したことがきっかけで「悔いが残らないように、一番やりたいことをやろう」「私が一番やりたいことは何だろう」と真剣に考えるようになりました。
「大学で法律の勉強をしていて、何で花屋さん?」と周囲から不思議に思われたりもしましたが、植物と関わって生きていきたい。これが理屈では表せない自分の正直な気持ちでした。
四季旅人をスタートして約3年半。その時に思い描いた夢のいくつかは、今既に現実になっています。
これまでの道のりは決して遠回りだったのではなく、今までの様々な経験があるからこそ、こうして清々しい気持ちで仕事に向き合えるのだと思います。
もうすぐ2007年。
良くも悪くも、小学生のときの私が想像すらできなかった世界になりました。
植物の持つ優しい力が、この世の中を心から癒してくれますように。
今年もたくさんのご愛顧、誠にありがとうございました。来年も四季旅人を何卒よろしくお願い致します。
(2006/12/25 こまつ)