第25号 小さな大自然

この仕事をする前は、ご年配の方々の趣味だと思っていたもの。
私には全くもって縁遠いものだと思っていたもの。
でも、出逢ってみたら心をギュッとつかまれたもの。

これは真柏(しんぱく)という樹木。管理が簡単なので、初心者向けの盆栽といわれています

これは真柏(しんぱく)という樹木。管理が簡単なので、初心者向けの盆栽といわれています

小さな鉢の中に樹齢数百年という「生命」が息づいているんだと知った瞬間、心底驚いてしまいました。
だって計算すると、その小さな樹木は江戸時代から生きていることになるわけで、それを誰かが誰かに語りついで、育てることも引き継いで、今に至るわけです。
春には新しい芽を出して、夏には小さな青い葉を茂らせて、秋には一丁前に紅葉して、冬に落葉する。そうやって、この小さな「盆栽」は、私の知らないたくさんの景色を見てきたんだと思うと、ため息が出てしまいます。

小さくても花を咲かせる力強さ。今は桜の盆栽が花の見頃を迎えています。(これはボケの盆栽)

小さくても花を咲かせる力強さ。今は桜の盆栽が花の見頃を迎えています。(これはボケの盆栽)

もちろん全ての盆栽に長い歴史があるわけではありませんが、大自然をミニチュアにしたその感性に日本人の「粋」を感じずにはいられません。かっこいい。

以前は私も気に入った器を買ってきて、そこに小さな電動ドリルで水はけの穴を開けて、小品盆栽(小さいサイズの盆栽)を作っていましたが、自己流なだけにあまりうまくいかず、しばらく盆栽から遠ざかっていました。

先日行われたアロマテラピー講座の風景です。ご参加ありがとうございました。

先日行われたアロマテラピー講座の風景です。ご参加ありがとうございました。

しかし先日、市から依頼を頂いてあるイベントに参加した際に、そこで地元の盆栽サークルの方々が作品の展示をしているのをみて、改めて盆栽の魅力に釘付けになりました。

思わず「私もこのサークルに入りたいです!」とその場で入会希望をしたのですが、メンバーは年金受給者に限るとのこと。・・・とっても残念。

イベントでの私の仕事はアロマ石けん講座でした。

イベントでの私の仕事はアロマ石けん講座でした。

あれもこれもと、興味の対象が沢山あって大変なのですが、何とか他の盆栽サークルを探して、是非いろんなことを教わりたいと思うこの頃です。
(2006/03/29 こまつ)