第12号 おもいでの花

毎週移動販売の出店先に立ち寄ってくださる素敵な「あるご夫婦」は、私達と同年代でふたりとも小学校の教師をしていらっしゃいます。
そのご主人が先日、韓国語の弁論大会で最優秀賞をとったと伺いました。毎週休日出勤をして、かなり忙しそうなのに、一体いつ勉強しているんだろう・・・と心底感心してしまいました。そしてすっかり影響された私は、自分も外国語を一つぐらいきちんと身につけたいものだと思い、改めて英語の勉強をしようと思ったのでした・・・。

クラスメイト。トルコ人やドイツ人など。チェックの服の人が先生。

クラスメイト。トルコ人やドイツ人など。チェックの服の人が先生。

ホームステイしていた家。窓から真っ赤なピラカンサが見えました。

ホームステイしていた家。窓から真っ赤なピラカンサが見えました。

私は大学時代に語学留学をしています。
海外旅行どころか飛行機にも乗ったことのない自分が、突然ひとりで大きいスーツケースを抱えてイギリスに旅立ったのは周りの人々にとっても衝撃的だったようです。しかも英語がさっぱり分からない状態で。
短い期間の留学でしたが、それから約8年たった今でも学校のある風景、ホストファミリーやクラスメイトの顔、よく通ったサンドイッチバーやパブ(ビアホール)などを鮮明に思い出すことが出来ます。
特にホストファミリーはとても親切で優しくて、英語が分からない私に一生懸命いろんな事を教えてくれました。
週末に友人と出かけるときはイギリス式のお弁当を作ってくれましたし、当時日本では知られていなかった、英語を理解できなくても楽しめる「ミスタービーン」のビデオを見せてくれたりしました。

ボーンマスの海。夏はリゾート客でとても賑わうとのこと。

ボーンマスの海。夏はリゾート客でとても賑わうとのこと。

お別れのとき、私はファミリーに感謝の気持ちを伝えたくて、一鉢の花をプレゼントしました。その時は花の名前も知りませんでしたが、この仕事をはじめてそれが「アザレア」であったことがわかりました。
今は季節でないため写真でご紹介できないのが残念ですが、アザレアを見るとイギリスのボーンマスに住むホストファミリーや当時の思い出がよみがえります

さて、どんな方法で勉強しようか・・・と勉強方法の選択で悩みながら日が暮れていくこの頃ですが、いつかまたボーンマスの思い出の道を自分の足で歩いてみたいと思っています。
少なくとも8年前よりは上達した英語力を携えて。
(2005/02/15 こまつ)